キシリトールの話
- キシリトールってなに?
キシリトールとはフィンランドで生まれた白樺の木の樹液からできる糖アルコールという物質です。
キシリトール入りのガムを食べると少し冷たい感じがしませんか?
それはキシリトールがアルコールと同じ構造の部分をもっているからなんです。
実はイチゴなどの果物にも含まれているんですよ。
- キシリトールはなぜ歯にいいといわれるのか?
それにはいくつかの理由があります。
まず、ひとつめ
〜〜キシリトールは砂糖と違ってミュータンス菌の餌にならない〜〜
ということはベトベトができないのでプラークが歯につきにくくなります
←ベトベトについてはプラークのでき方を見てください
ふたつめ
〜〜砂糖やそのほかの糖類と違って細菌はキシリトールから酸をつくらない〜〜
といことは虫歯になりにくくなります
みっつめ
〜〜キシリトールを取り続けるとベトベトをつくるタイプの菌が減っていく〜〜
ベトベトをつくれない→エネルギーがつくれない→生きていけない・・・の図式です
- キシリトールをとっていれば虫歯にならない??
キシリトールをとっていてもきちんと歯が磨けていなかったり
たくさん糖類を食べてしまえば当然虫歯からは逃れられません
いかにミュータンス菌が減ったとしてもベトベトをつくらなくても
酸の材料が供給されている限り口の中は酸性になって歯はとけていくからです
“食べたら歯磨き”の習慣はやはり虫歯予防には欠かせません
- どのように摂るのが効果的??
甘味料のうち100%キシリトールをつかっているガムであれば
1日に3回歯磨きのあとにとるのが良いでしょう
よく噛むことでだ液が出て再石灰化も促進されます
しかし、キシリトールは砂糖に比べてとても高い材料です
100%キシリトールのガムは効果も高いですが値段も高いです
市販のキシリトールガムのほとんどが他の甘味料と混ぜて使っています
そこで賢いキシリトールガムの選び方
〜外装の横や裏に書いてある成分分析表を見てみましょう
注目すべきは「糖類」の欄です〜これが0gになっていればOKです
キシリトール以外の甘味料も酸をつくる材料にならない甘味料だということです
安心して食べてください
ただ一つだけ注意が必要です
ダイエット用の清涼飲料水に加えられていたソルビトールやエリスリトールと
キシリトールは同じ糖アルコールという仲間です
ソルビトールやエリスリトールと同じくキシリトールも取りすぎるとおなかにきますよ
なにごともほどほどが一番ってことですね
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