プラークはどのようにできていくのか? ここにぴっかぴかに磨いた一本の歯があります。
これにプラークがくっついていく過程を順を追って見ていきましょう。
- だ液に含まれるタンパク質が膜をつくる
この膜はふつうに歯磨きしただけではとれません。
しかし別に細菌を含んでいるわけではないので害はありません。
むしろ酸からエナメル質を守ったり
表面の細かい傷を治したりする作用があると言われています。
- 膜の上にミュータンスブドウ球菌などの口の中に住んでいる細菌がくっつく
口の中にはたくさんの細菌が住んでいます。
たとえばだ液の中には1mlに1億から10億くらいいます。
- 食べ物の中の砂糖を食べてミュータンス菌がべとべとした物質をつくる
ミュータンス菌は砂糖を餌にします。
そしてそれを分解して、かわりに出てくるのが水に溶けないムタンという物質
このムタンはベトベトとしているので周りの細菌を巻き込んで歯にくっつきます。
- ベトベトの中の細菌が炭水化物を食べて増えていく
ミュータンス菌をはじめとする細菌は食べ物の中の砂糖だけでなく炭水化物を餌とします。
そしてこの塊はどんどん成長していくのです。
このようにしてプラークはできて、増殖していきます。
成熟するにつれてより取れにくくベトベトになっていくのです。
できるだけ早く歯の上から取り除いてあげたいですね。
|